フリーランスITエンジニアのすすめ

フリーランスITエンジニアの働き方についてのブログです

商流を制する者はIT業界を制す

megamouth.hateblo.jp

労働者の「給与」がどのようなメカニズムで決まるのか、経済学者でない私に迂闊なことは言えないが、少なくとも、プログラマーが作り出す「付加価値」が関係していることは確かだろう。 会社が稼ぎだす全体の付加価値はビジネスモデルであったり、営業力であったり、組織力によって作られる。 プログラミングによって構築されるITシステムがその会社の付加価値にどれほどの影響を与えるのか、というのは、ほとんどの場合、プログラマが決めることはできないし、ましてや最新のフレームワークや保守性の高いシステムを構築したところでそれほど付加価値が増大するわけではない。 プログラマには最低限、現状の組織に合致したITシステムを構築して多少の「効率化」ができればいいとされていて、その「効率化」した分と、労働市場の動向がプログラマの給与を決定していると言える。 そしてそれは、シリコンバレーと比較して惨めになるほど低い。 言い換えれば、日本の企業がシリコンバレーのそれと比較して低い付加価値しか生み出していないということでもある。

プログラマの奇妙な待遇 - megamouthの葬列

 ここは完全に同意します。日本のIT業界は工数ビジネスですからね。そもそも、エンジニアの付加価値というものを測る仕組みがありません。

また、以下のエントリでも書きましたが、日本のエンジニアのおおくは量産型ですし、量産型であることを期待されています。 

freelance-it.hatenablog.com

量産型では付加価値を生み出すことができません。また、エンジニアを使う側もエンジニアに量産型であることを期待しているため、付加価値を測定しようなどということを考えません。

これは、IT業界に入ったエンジニアが一番最初に気づくべきところなのではないかと思います。

スキルが上がれば給料が上がるなどという甘い考えは早く捨てなければなりません。現場の同僚エンジニアは貴方がいいコードを書いてくれることを期待しているかもしれませんが、それ以外のステークホルダーは、そんなことはあまり期待していません。客先のデスクに座っておとなしくしていてくれればよいのです。勤怠がよく、問題を起こさなければ十分なのです。

 

日本のIT業界において、エンジニアが付加価値を産み出すことができない(測定する気がない)以上、分け前も多くもらうには、商流をどうにかするしかないということです。

そうすると結局は、「商流を制する者はIT業界を制す」のです。