フリーランスITエンジニアのすすめ

フリーランスITエンジニアの働き方についてのブログです

職場におけるコミュニケーションの「正しさ」

エンジニアは本当に面倒な人間が多いです。プライドの塊で自分のやることが少しでも否定されようものなら烈火の如く怒りだす。そんな人間ばかりです。

通常の社会人ならこのような人間は組織内でやっていけないのかもしれませんが、エンジニア界では「職人気質」という言葉でなんとなく許されてしまっているように感じます。

ところで今日このようなツイートが流れてきました。

 

 

このツイートに対するリプライもを見てみると、「営業くんが正しい!」という意見と、「営業くんの配慮が足らない」的な意見が半々くらいです。

 

で、私個人の意見はというとですが、まず人間関係がからむ問題について「何が正しいか」という切り口で考えてしまうとあまり良くないんじゃないかなぁというところです。

この営業くんの行動自体についてですが、お客さんに正確に回答するためにAさん以外のエンジニアに意見を聞いたわけであって、その点ではやっていることは正しいわけですよね。中途半端な回答をお客さんにしてしまうわけにはいかないわけで、回答の正確性を高めるための行動であり何も文句を言われる筋合いはないんですね。

その意味ではやっぱり「正しい」わけです。

 

では、「正しい」から「適切」であるかというとそれはそれで違うと思うんですよね。「正しい」と「適切」にはギャップがありますが、この場合その間になっちゃうかなと。Aさんは気難しい人なのかなぁという印象ですが、相手の人格を見抜いた上でその感情に配慮することは社会人として大切なスキルです。この例ではAさんに質問せずに他のエンジニアに意見を聞きに行ったことで、「俺の意見は当てにならんということか?」と思われてしまった可能性があります。そこに何かしらの配慮があれば、Aさんが嫌な気持ちになる必要はなかったでしょう。

 

ただ、営業くんは正しいことをしたわけですし、「そこまで配慮する義理はねぇんだよ!」という意見もあるかもしれません。それはそれとして個人的にはアリだとは思います。しかし、そのスタンスで仕事を続けていけば、周りとの人間関係が悪くなりますし、仕事の成果が上げにくくなるでしょう。長くその会社でやっていくつもりなら、仕事の仕方としてお勧めできません。

 

とはいえ、私が営業くんの上司なら、「お前のやったことは間違っていない」、「わざわざ他のエンジニアに確認したのはえらい」くらいしか伝えないかもしれません。「Aの感情に配慮すべきだった」というところまでは言わないですね。だって、新人がそこまで気を使うのは無理ですし、彼にとっても酷でしょう。そこまで彼に要求してしまったら、彼も「やってられんわ」と思うでしょう。

しかし、彼も私もフリーランスだとしたら「エンジニアの気持ちを一番に考えろ」というかなと思います。人に嫌われちゃうと商売にならないですからね。そこは会社員とフリーランスの優先度の違いかなと思います。

 

ちなみに、私が周りのエンジニアとコミュケーションする際には以下のように心がけています。

  • メンツを潰さない
  • 相手の意見に突っ込みを入れる場合にはすごく慎重に
  • 褒める

エンジニアはプライドの生き物です。同僚のエンジニアと仲良くしていくためには、そのプライドに最大限配慮する必要がありますね。フリーランスが同僚に嫌われてしまっては仕事がもらえません。