低単価で仕事を受けてしまう人の共通点
私は一緒に仕事をしたフリーランスに対して、自分の単価を教えますし、相手の単価を聞きます。お金の話なので「フランクに話していいのかな?」というのもありますが、相場観を共有しておくと、後々役立つことがあるからです。
ところで、フリーランスというと私と同世代の30代以降の方が多いわけですが、スキルのわりに低単価で仕事を受けている人もいます。低スキルならば低単価になってしまうのは仕方がないわけですが、これらの方々は別に低スキルなわけではありません。
何人か、こういう方々の話を聞いているうちに、低単価で仕事を受けている人の共通点がわかってきました。
今回はこれについて書いていきたいと思います。
私が感じた共通点は以下の3点です。
- 相場観を持っていない
- 自分の単価基準を持っていない
- 客を切らない
では、それぞれについて、詳細に書いていきます。
単価の相場観を持っていない
単価はどのような要素によって決まるのでしょうか。
様々な要素がありますが、私は「お客さんの業種、規模」、「参画するポジション」、そして「商流」が重要であると思います。
自分自身のスキルレベルを単価を決定する要素ではありますが、実際のところ単価に対する影響度はそこまで大きくはないと思っています。
これらの要素を総合して、「XX円かな」というのが相場観ですね。
この相場観をベースにこちらがどれだけ相手からお金をとれるか考えるのが、交渉の基本です。
自分の単価基準を持っていない
「自分はこれだけのスキルを持っているから、XX円以上でないと仕事は受けない」といえるかどうか。
これが言えないと、相手の都合のいい額に決められてしまいます。
上述した相場観を踏まえたうえで、自分の条件を主張し、相手に納得感を与えることができないと、うまく交渉できません。
私がお会いした低単価エンジニアは、みなここが欠けていました。
客を切らない
自分の望む金額で案件を受けれなかった場合、多少低単価であっても妥協して契約してしまうのは仕方がないと思います。
案件に参画してから交渉するという方法もありますから。その際には、あとで単価交渉をする前提で参画するのもありです。
しかし、長期間参画しているのにもかかわらず、値上げ交渉に応じないお客さんもいます。
そういう場合に、その客を切って次に行けるかどうか。見切りをつけることができるかどうか。
お金を払えない客にいつまでもつきあっていても自分が損をするだけです。これは完全にビジネス感覚だと思いますが、儲からないなら切ることも大事です。
まとめ
今回書いたのは、スキルはそこそこなのに、低単価で受けてしまう人の話です。
スキルが低く、お客さんから信用してもらえないエンジニアが低単価で仕事を受けるのは仕方がないですが、仕事ができるのに稼げないのは、はたから見ていても少しもどかしいものがあります。
フリーランスは仕事の条件を自分で交渉しないといけません。もちろん、エージェントが間に入ってくれることもありますが、基本は自分でやるのもです。
したがって、ある程度の交渉力を身につけておかないと、いくらでも買いたたかれてしまいます。
スキルのわりに単価が上がらない方は、いまいちどこれらのことについて見直してみたほうがいいのではないでしょうか。