フリーランスITエンジニアのすすめ

フリーランスITエンジニアの働き方についてのブログです

SIerってそんなにダメですか?

みなさん「自社開発WEb企業」が大好きですよね。最近流行のプログラミングスクールに行っている方々も、「自社開発Web企業」を目指しています。
一方でSIerは不人気です。技術力もつかないし、キャリア的にも終わりみたいな感じで言われています。テック系Youtuberもそう言ってますよね。
でも、みなさん、本当にSIerのことが分かってますか? 

SIerの技術力が低いわけではない

SIプロジェクトは規模が大きいのもが多いです。数百人、数千人のエンジニアを動かしていくわけですから、やり方を考えないと大混乱してしまいます。
大人数で仕事を進めていくためにはどうしたら良いでしょうか。
ルールを決めて分業するしかありません。
分業が進むと、大半のプログラマは、単純作業に従事することになります。ここのプログラマがそれぞれ頭を使うことが要求されてしまうとプロジェクトが回らないからです。
その代わり、技術的な問題を扱う専門のチームがあり、ここに優秀な人材を集めます。
技術のスペシャリストを一箇所に集め、ここで全体の方針を確定させるということです。プロジェクトの脳になるわけです。
賢い人間に頭を使わせて、考えることが苦手な人間にはひたすら手を動かしてもらいます。

なので、SIerが技術が低いわけではなく、大半の人間は技術力を要求されるポジションにつけないというのが正解です。

SI=低スキルと語る方々は、この頭を使うチームがあることを知らないのでしょうね。

 

SIでこそ身につくスキルもある

上述したように、SI案件ではどう足並みを揃えるかが大事になってきます。したがって、コンセンサスを得るための調整スキルや、方針を他者へ伝えるためのドキュメンテーションスキルなど、SI案件でこそ重要になってくるスキルもあります。

これらのスキルは要素技術とは異なり賞味期限というものがありません。エンジニアはどうしても「スキル=システムを構築するための要素技術」と考えがちですが、これらのスキルもシステム開発を行う上で大事なものです。

 

以上、色々と書きましたが、SIerってダメですかね? やっぱりWeb系企業じゃないとダメなんでしょうか。イメージ先行で毛嫌いされているところが大きいと思いますし、Web系企業に就職しないと技術がつかないということはないと思うんですよね。

なんとなくWeb系企業就職希望という方は、これを機にSIerも就職先として検討してみてもいいのではないでしょうか。