フリーランスITエンジニアのすすめ

フリーランスITエンジニアの働き方についてのブログです

実装技術だけ抑えても自走できるエンジニアにはなれない

久しぶりの投稿です。

日々、新しい技術が登場し、キャッチアップするだけでも精一杯ですね。IT系インフルエンサーの方々も、新しい実装技術を抑えているかどうかでエンジニアとしての価値が決まるといった論調ですし、「とにかく技術を追い求めていくこと」ができるエンジニアの姿勢として評価されてる時代かなとは思います。

ただここで少し考えておかないといけないのは、実装技術を多少知っていることが、即、いいシステムを作れることに繋がらないのが現実で、ことシステム開発全体においてはそれよりも大事なことが多くあるということです。

今回はそれについて述べていこうかなと思います。

 

 

要素技術を抑えても上流工程はできない

例えば、vueやreact、それにruby on railsを完全にマスターしたら、システム開発の上から下まで全て任せることができるかというと、そうではないです。

なぜならば、それらは飽くまでも実装技術であり、実装するものがあらかじめ確定していてこそ活用する機会があるものだからです。

もちろん作るものが詳細に確定している場合ならば別ですが、実際のシステム開発を経験したことがある人間ならわかると思いますが、まず明確な仕様を確定することが一つの関門なのです。要求をどう要件化していくか、どう基本設計として落とし込んでいくか。つまり上流工程なわけですが、これができないと「自走可能」なエンジニアとは言えないと思います。

 

上流工程ができるエンジニアになるには

どうすれば上流工程ができるようになるのか。これはやはり「経験」が物をいうというのが大きいと思いますが、最低限「知識」として抑えておかないといけないものがあります。特に、業務フローやデータモデリングはほぼ必須のスキルでしょう。これがかけないエンジニアには上流工程を任せることはできません。

なぜか、IT系インフルエンサーはここの分野について語らないわけですが、彼らはもしかすると上流工程に関わらなくていい身分だったのかな??

ともあれ、これらの技術をどうやって身につければいいのか。一番簡単な方法は書籍で勉強することです。特にデータモデリングの書籍は様々なものがありますので自分のレベルにあった物を選べばいいと思います。

あとは色々な現場もモデルを読むこと。なければ、自分で整理すること。データ構造を整理しそれらの関連を明らかにすることで業務の理解が深まるはずです。

 

まとめ

「自走可能」なエンジニアになるためには実装技術同様に、上流工程スキルが必要です。実装技術は日々新しいものに置き換わっていきますが、上流工程はそうでもないので、投資対効果は実は上流工程の大きいのです。

上流工程を抑えて「自走可能」なエンジニアになりましょう!