フリーランスITエンジニアのすすめ

フリーランスITエンジニアの働き方についてのブログです

フリーランスがエージェントを利用するメリット

忘年会ラッシュのため、更新が滞っておりました。

久しぶりのエントリとなりますが、今回はフリーランスがエージェントを利用することのメリットについて書きたいと思います。

これまで散々、エージェントを利用しているようではダメだと書いてきましたが、やはりそれでもエージェントを利用するメリットはあります。

私が考えるエージェントを利用するメリットは以下です。

  • コネがなくても仕事が取れる
  • 幅広く仕事が選べる

これらについて、以下で詳しく書いていきます。

コネがなくても仕事が取れる

当たり前ですが、フリーランスだからといって、だれでも顧客とコネを持っているわけではないです。コネもなく自分で営業もできないエンジニアは、そのままでは仕事がなく干上がってしまいます。

エージェントはこのような自分で仕事が取れないエンジニアに対しても営業を代行してくれて仕事を探してきてくれます。スキルさえあれば現場に突っ込んでくれますので、これはコネなしエンジニアにとっては大きいです。

幅広く仕事が選べる

また、コネがあったとしてもエンジニア個人が入手できる案件情報は限られています。所詮、エンジニア個人の情報網などたかが知れているので、案件数も限られてきますし、また、コネ依存のデメリットして、案件情報が偏りやすいというのもあります。

たとえば、SI系に偏り過ぎてしまい、ネット系の案件情報が入ってこないという状況もあります。

エージェント自体も業種の得意不得意はありますが、個人よりは幅広く仕事を持ってくることができます。

 

なお、他のサイトではキャリアサポートが受けられるのなんなのとか言っていますが、このあたりについては私もそもそもどんなものかもわかりませんので、コメントできません。

また、エンド直請けだから良いとか、仕事が途切れなくて良いとかいうメリットも挙げられたりしますが、エンド直請けでも結局マージン率が高ければ実際のエンジニアの収入は増えませんし、エージェントを使っていようが使っていなかろうが、今のこの好景気に仕事が途切れるエンジニアなんていないのではないでしょうか。

 

どんな人がエージェントを利用すべきか

結局のところ、エージェントを利用すべきなのは以下に当てはまる人かと思います。

  • お金に興味がなく、幅広く案件を選びたい人
  • 契約上の面倒くささを避けたい人
  • コネがなく、自分で仕事を持ってこれない人

ですので、逆に言えば、お金を一定以上稼ぎたい方や、自分で仕事を取れるコネを持っている方にとっては、エージェントを利用するメリットはあまりないと思います。

また、仮にコネがなく、エージェントを利用せざるを得なく状態ならば、早くその状態を脱出できるように準備をする必要がありますね。

 

 

 

 

 

 

いい仕事も人が持ってきます

 大事な情報は人が持ってきます。

 

p-shirokuma.hatenadiary.com

 

 本当にいい情報は、ネットじゃなくて、人が持ってくるもんだよね(意訳)というエントリです。

ここでいう「大事な情報」には、仕事の情報を含まれると思います。フリーランスで仕事をしていくうえで仕事の情報をどう入手するかは、一番重要な問題ですが、本ブログで前からコネが重要であると書いているように、結局、いい仕事も人が持ってきます。

 

あなたのコードを見たことがある人が、いい仕事を持ってきます。コードはシステムの動かすためのものですが、私は仲間と信頼を作るためのコミュニケーションツールであるとも思っています。コードを通して自分が信頼に取る人間かどうかを示すことができます。だから、いいコードを書くように気を付けています。

 

また、同じプロジェクトで仕事をしたメンバーとは、関係を絶やさないようにしましょう。せっかく信頼関係を作っても、関係が途切れてしまっては意味がありません。

エンジニアはこのあたりが弱いと思いますが、人との出会いとこそプロジェクトで仕事をするうえで一番の宝だと思います。人とのつながりを大切にしましょう。

(私は以前プロジェクトで仲良くなったメンバーとは少なくとも年に一回は飲みに行くようにしています。)

 

一方、ネットでは、エージェントのステマばかりです。フリーランスエンジニアのブログなんかは特にそうです。ネットの表面的な情報に騙されてはいけません。あっという間に手配師のカモになってしまいます。簡単に入手できる情報は大した情報ではありません。

ネットの情報ばかりに頼らずに、仲間に頼りましょう。 

 

「人」を大切に。結局のところ、これがすべての基本ですね。

 

 

エージェントの掌の上で踊らされて楽しいですか?

IT業界の不可解な構造

「IT業界全体の人件費のうちどれだけがエンジニアに渡っているのか」と私はたまに考えることがあります。この業界では多重派遣が当たり前で、なんら生産活動にかかわっていないエージェントが二桁パーセントという大きなマージンを取っています。

これはもはや当然のようになってしまっていますが、考えてみると異常です。エンジニアが長時間労働で苦しんで、時間精算が発生した際にもエージェントの取り分が増えるのです。やはりこの仕組みはどう考えてもおかしいと思います。

 

主役はフリーランスエンジニア

私はやはり、IT業界の主役はエンジニアでなくてはならないと思います。

エージェントはあくまでも「従」であり、「主」であってはならないのです。

しかし、現在のIT業界は、エージェントが主導権を握ってしまっています。

エンジニアがお人好しすぎるため、エージェントのいいなりになってしまっているのです。

 

この現状を打開するにはどうすればよいのでしょうか。

エンジニアが自立するしかないと思います。エンジニア同士でコミュニティーをつくり、エンジニアが他のエンジニアを顧客に提案する。これが本来自然な形ではないでしょうか。

コードを見たこともない手配師が、客にエンジニアを提案するなど、ちゃんちゃらおかしいと思います。

だから、エンジニアは営業や交渉ごとから逃げてはいけないと思います。また、自営業として仕事をやっていく上で一番重要な「コネ」について完全に他者に握らせてはならないです。自分でコネを切り開き仕事を探すこと。それができなければいつまでたっても「鵜飼」の「鵜」です。

 

エンジニアを飼い殺しにしようとするエージェント

ただ、なぜなのかはよくわからないのですが、最近のフリーランスを推奨する書籍や、ブログなどのインターネットメディアでは、「コネを構築するのはコストがかかるからエージェントに仕事探しを委譲するがオススメ」やら、「交渉も難しいからエージェントにお願いすれば安心」という論調を良くみかけます。

正気で行っているのでしょうか? それとも「レバレ⚪︎ーズ」のステマなのでしょうか?

 

ITに限らず、自営業者にとって、「営業」、「交渉」は仕事をしていく上で、もっとも肝となる部分だと思います。そこを取り上げてしまって、「現場での作業」のみに専念させるというのは、エンジニアを飼い殺しにしてしまおうとしているのでしょう。

「営業力」、「交渉力」が身につかなければいつまでたってもエージェントから離れることができません。この方が都合が良いのだと思います。

去勢されたフリーランスはいつまで生き続けることができるのできるでしょうか。

 

 

フリーランスの向き不向き

やはりフリーランスに向いているエンジニアと、逆に向いていないエンジニアがいます。自分の周りのエンジニアを見て、フリーランスに向いてない(もしくはなるべきでない)エンジニアについて色々と思うことがあり、今回はこのテーマについて書きたいと思います。

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フリーランスについての向き不向きを語るうえで、切り口は色々とありますが、仕事をする上で「お金」、「人付き合い」の二つがの重要な要素になるかと思います。

それを踏まえて、以下の観点で向き不向きについて考えていきます。

  • 収入の観点
  • 組織との付き合い方の観点

 

収入の観点

これまでこのブログで述べてきたように、フリーランスの収入はスキル以外の様々な要素が影響します。すなわたい、フリーランスの収入はイコールスキルではありません。(相関関係はあるでしょうが)

営業力や交渉力もスキルと同じように収入に与える影響が大きいです。

 

つまり、

  • コネがない、コネを作るのが下手
  • 交渉力が低い
  • 上記のスキルと比較して相対的に技術力が高い

というエンジニアは、フリーランスとやっていくには損かなと思います。いくらスキルが高くても、結局スキルの安売りになってしまう可能性が高いです。

それより、特定の分野での高いスキルを持っているならば、どこかスキルが活かせる会社に雇用してもらい自分の長所を役立てたほうがいいかもしれません。自社サービスを持っている会社ならば、高いスキルを有効活用できます。

 

逆に、スキルが低くてもとりあえず現場に入れてもらえるエンジニアや、人付き合いが得意で広く自分に合った仕事を持ってこれるエンジニアはフリーランスに向いていると思います。

自分の周りでもいろいろなタイプがいますが、フリーランスで長くやっているタイプは、はったりをかますのがうまかったり、交渉が上手だったり、どちらかというとスキル以上に収入を得ているタイプが多いですね。

 

組織との付き合い方の観点

フリーランスは会社員とはことなり特定の企業に所属していません。その分自由が利くというメリットもありますが、もちろんデメリットもあります。

たとえば、出世することもできないですし、面倒を見てくれる上司もいません。同期もいませんし、新人の面倒をみるということもありません。

これは、捉え方によってはメリットでもデメリットでもあると思います。

このようなことを無駄だと考えず、楽しくやっていける方はサラリーマンエンジニアの方がいいのかなと思いますが、逆にこのようなことを無駄と思う方や、苦手な方はフリーランスのほうが向いているでしょう。

 

 

レバレジーズのエンジニアの平均年収は748万とかなり微妙な数字

ソースは以下の記事です。 公式ホームページだと平均は800超えと書いてありますが、どっちな本当なんでしょう??

www.nikkei.com

この金額はかなり微妙な線なのではないでしょうか。会社員の給与相当に換算すると500未満くらいの金額でしょう。 広告では、「最高支払金額1XX円」とか言っておきながら現実はこんなもんかというのは、ちょっと残念な数字です。高収入にあこがれてフリーランスになる方もいらっしゃると思いますが、現実はこんなものということを知らしめたのではないでしょうか。


一人暮らしなら余裕の生活でしょうが、都心で家族を養っていくとなると、結構カツカツです。フリーランス=高収入とのイメージを持っている方も多いでしょうが、エージェント傘下では、現実としてはそう甘くないということですね。 また、この価格も需要過多の状態の現在でこの単価ですので、未来永劫この単価が維持されるとは限りません。 むしろ、エンジニアは今後大型案件が終了していくことによって供給過剰になることが見込まれており、その時に今まで通りのやり方でフリーランスが生活していけるのか、かなり心配です。


フリーランスエンジニアには、誰でもなることができます。よって、フリーランスエンジニアの労働市場は極めて参入障壁が低いです。ですので、この市場をある程度健全な状態に保つためには、フィルタリングするなりなんなりして質と供給量を保つことが必要です。


ですが、エージェントは、現場に導入したエンジニアの数=売上になりますので、参入障壁を上げて、エンジニアの供給量を調整するということに対してインセンティブが働きません。 実際に、使えないエンジニアも無理やり現場に送り込むことが営業の腕の見せ所であるなんて話しを聞きます。


参入障壁を高くするなり、マッチングの確度を上げていくなりしないと、供給過多になった際に、凄まじい勢いで単価が下落していくでしょうね。
エージェント傘下のエンジニアがこの辺りの問題についてどう考えているのかはわかりませんが、私としてはできるだけオープンでない市場で仕事が取れるようにしたいところです。

フリーランスエンジニアがそんなに無理をせず売上1000万円を稼ぐ方法

今回は前回とはテーマを変えてお金の話をしたいと思います。

皆さんはフリーランスとしていくら稼ぎたいでしょうか。多くの人はまず売上1000万円を目標とするのではないでしょうか。

今回はこの売上1000万円の達成をテーマに語らせていただきたいと思います。

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私自身の売上はちょうど1000万円を超えたくらいのあたりですが、例えば、稼働を極端に上げるような無理をして稼いで訳ではありません。

時間外精算も今年は0でしたし、月当りの労働時間も概ね160H程度で安定しています。そんな私の経験をもとに売り上げ1000万円を達成するにはどうすれば良いのかお話しします。

単価と稼働率

売上を上げるためのパラメータとして重要なのが、「単価」と「稼働率」です。

「単価」とは1人月の価格であり、「稼働率」とは年間どれだけの割合で仕事が入っているかということです。この二つのパラメータをどう確保していくかというところが重要なポイントになってきます。

例えば、稼働率100%ならば単価約83万円で1000万円を達成できますが、一月でも休みの月を作ってしまうと、単価90万円でないと1000万円を達成できません。2ヶ月休むとなると単価100万円です。

プログラマーとしてプロジェクトに参画するとなると、単価90万円以上というのはかなり高いレベルになってしまうので、なかなか難しいと思います。

したがって、一般のプログラマーが売上1000万円を達成するとなると、やはり稼働率100%を維持しないと厳しいでしょう。100%維持は最低条件であると思います。

オススメは長期常駐案件

では、どうやって稼働率100%を達成するかですが、これは長期常駐案件に入ってしまえば簡単に達成できます。長期案件ならば、仕事探しのコストもかかりませんし、仕事が途切れる心配もないので、精神的にも安心して参画できます。

ただし、1年以上の長期の案件となるとクライアントもそこそこ大手が多くなるでしょうし、どうやってそこと繋がりをつくるかがカギになるでしょう。

ちなみに、私はこのケースです。

単価83万円以上でクライアントと契約する方法

稼働率100%が確保できるという前提ならば、単価83万円で目標が達成できます。

この83万円という金額ですが、そこまで難しい金額ではないと思います。ただし、大手エージェントを経由すると結構難しいラインです。大手エージェントはとにかくマージン率が高いです。20%以上もザラです。仮にクライアントが単価100万円で発注したとしてもマージンを20%取られてしまうと、エンジニアの手元に来る金額は80万円になってしまいます。これはかなり大きいです。

ですので、できるだけエージェントを利用せず個人のコネで仕事を見つけるようにしましょう。その方法は前回のエントリで書いた通りです。

非常駐ならばひたすら仕事を請けまくるしかない

一方で、非常駐(自宅)で仕事をされているフリーランスの方もいます。

こういった方の場合、クライアントも小規模の企業で、時給制での開発支援や小規模な請負案件といったケースが多いようです。

このような場合、頻繁に契約手続きや、案件の切り替えなどのオーバーヘッドが発生するため、なかなか安定した売上を確保できません。

周りの非常駐型のフリーランスを見てみても、金銭面では常駐型よりも苦労をしているように見受けられます。

ただ、非常駐型は複数のクライアントの案件を同時並行にこなすことができるというメリットがあるため、パフォーマンスのでる方であれば、とにかく多くの仕事を請け売上を確保するということも可能でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フリーランスエンジニアのコネの作り方

前回、仕事の取り方でコネという手段を挙げましたが、今回はそのコネの作り方について説明したいと思います。

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コネの作り方は以下の4通りの方法があるかと思います。

  1. 勉強会に参加する
  2. プロジェクトメンバーと仲良くなる
  3. 知人に紹介してもらう
  4. 会社に入る

 

①勉強会に参加する

様々な勉強会が催されていますが、特に東京近郊は毎日のようにどこかで勉強会が開催されています。
小規模な勉強会であれば、発言しやすいですし、勉強会後の飲み会などで皆と仲良くもなりやすいです。
私も勉強会をきっかけにFacebookなどでつながった方は多いです。ただし、勉強会で話した程度では、一緒に仕事をしたわけでないので、実際の仕事ぶりはわかりません。よって、仕事を融通しあう関係にはなりづらいと思います。ちなみに、私は勉強会をきっかけに仕事をもらったことはありません。

 

②プロジェクトメンバーと仲良くなる

やはり、苦労を分かち合った絆というのは強いものです。長く関係が続いていくのは、このケースが多いように思います。

お互いの実力をわかっているということも大きいです。したがって、仕事の紹介をしてもらう際にも、ミスマッチがほぼ起きないように思います。

 

③知人に紹介してもらう

前述した①や②のケースが前提となりますが、仲のいいエンジニアが、つながりをもっている会社やエンジニアを紹介してくれることがあります。

 

④会社に入る

コネを作る一番確実な方法は、一番は会社に入ることでしょう。同じ立場の多くのエンジニアと出会うことができます。

コネづくりの面で、おすすめは以下のような会社です。


ネームバリューがある

会社の看板というのは大事で、「〇〇で正社員としてエンジニアをやっています」などど話すと印象がいいように思います。なんだかんだで、人間は肩書で判断されますので、そこを強化できるというのは大きいです。
フリーランスとして仕事をしていくうえでも、「以前、〇〇にいたエンジニア」というのは、営業上でもメリットがあります。

 

社員の流動性が高い

社員の流動性が高いというのも大きなポイントです。やめた社員が別の会社へ転職し、そこから仕事がもらえるなんてこともあります。前職では独立する方も多かったので、私もフリーランスになってからは仕事を発注していただいたり彼らにかなりお世話になっています。

 

社内勉強会など社内の交流が盛ん

少人数でプロジェクトに派遣するなんて会社も多いです。そのような場合、会社に所属したものの社員は数人しか知らないなんて状態にも陥りかねません。せっかく会社に入ったのに、横のつながりを作れなくては意味がありません。
それを補完する意味で、「社内勉強会など社内の交流」があるかどうかが重要です。定期的に社内に集まればそこで社員同士のつながりができます。

 

以上、会社に入るメリットについて語りましたが、やはり重要なのは、人と人のつながりを維持しようとする意識です。
社会人同士の付き合いって切れやすいですからね。定期的に連絡を取り合うなど、こまめに関係を維持する努力が必要じゃないかと思います。


上記四つの選択肢をまとめると、やはり一番強力なコネを作る手段は、「会社に入る」ことです。
このブログのコンセプトとである「フリーランスITエンジニア」矛盾していますが・・・。
フリーランスとして、コネクションの構築に行き詰まりを感じている方は、いっそのこと脱フリーランスをして就職してみるというのも手かもしれません。