フリーランスエンジニアがそんなに無理をせず売上1000万円を稼ぐ方法
今回は前回とはテーマを変えてお金の話をしたいと思います。
皆さんはフリーランスとしていくら稼ぎたいでしょうか。多くの人はまず売上1000万円を目標とするのではないでしょうか。
今回はこの売上1000万円の達成をテーマに語らせていただきたいと思います。
私自身の売上はちょうど1000万円を超えたくらいのあたりですが、例えば、稼働を極端に上げるような無理をして稼いで訳ではありません。
時間外精算も今年は0でしたし、月当りの労働時間も概ね160H程度で安定しています。そんな私の経験をもとに売り上げ1000万円を達成するにはどうすれば良いのかお話しします。
単価と稼働率
売上を上げるためのパラメータとして重要なのが、「単価」と「稼働率」です。
「単価」とは1人月の価格であり、「稼働率」とは年間どれだけの割合で仕事が入っているかということです。この二つのパラメータをどう確保していくかというところが重要なポイントになってきます。
例えば、稼働率100%ならば単価約83万円で1000万円を達成できますが、一月でも休みの月を作ってしまうと、単価90万円でないと1000万円を達成できません。2ヶ月休むとなると単価100万円です。
プログラマーとしてプロジェクトに参画するとなると、単価90万円以上というのはかなり高いレベルになってしまうので、なかなか難しいと思います。
したがって、一般のプログラマーが売上1000万円を達成するとなると、やはり稼働率100%を維持しないと厳しいでしょう。100%維持は最低条件であると思います。
オススメは長期常駐案件
では、どうやって稼働率100%を達成するかですが、これは長期常駐案件に入ってしまえば簡単に達成できます。長期案件ならば、仕事探しのコストもかかりませんし、仕事が途切れる心配もないので、精神的にも安心して参画できます。
ただし、1年以上の長期の案件となるとクライアントもそこそこ大手が多くなるでしょうし、どうやってそこと繋がりをつくるかがカギになるでしょう。
ちなみに、私はこのケースです。
単価83万円以上でクライアントと契約する方法
稼働率100%が確保できるという前提ならば、単価83万円で目標が達成できます。
この83万円という金額ですが、そこまで難しい金額ではないと思います。ただし、大手エージェントを経由すると結構難しいラインです。大手エージェントはとにかくマージン率が高いです。20%以上もザラです。仮にクライアントが単価100万円で発注したとしてもマージンを20%取られてしまうと、エンジニアの手元に来る金額は80万円になってしまいます。これはかなり大きいです。
ですので、できるだけエージェントを利用せず個人のコネで仕事を見つけるようにしましょう。その方法は前回のエントリで書いた通りです。
非常駐ならばひたすら仕事を請けまくるしかない
一方で、非常駐(自宅)で仕事をされているフリーランスの方もいます。
こういった方の場合、クライアントも小規模の企業で、時給制での開発支援や小規模な請負案件といったケースが多いようです。
このような場合、頻繁に契約手続きや、案件の切り替えなどのオーバーヘッドが発生するため、なかなか安定した売上を確保できません。
周りの非常駐型のフリーランスを見てみても、金銭面では常駐型よりも苦労をしているように見受けられます。
ただ、非常駐型は複数のクライアントの案件を同時並行にこなすことができるというメリットがあるため、パフォーマンスのでる方であれば、とにかく多くの仕事を請け売上を確保するということも可能でしょう。
フリーランスエンジニアのコネの作り方
前回、仕事の取り方でコネという手段を挙げましたが、今回はそのコネの作り方について説明したいと思います。
コネの作り方は以下の4通りの方法があるかと思います。
- 勉強会に参加する
- プロジェクトメンバーと仲良くなる
- 知人に紹介してもらう
- 会社に入る
①勉強会に参加する
様々な勉強会が催されていますが、特に東京近郊は毎日のようにどこかで勉強会が開催されています。
小規模な勉強会であれば、発言しやすいですし、勉強会後の飲み会などで皆と仲良くもなりやすいです。
私も勉強会をきっかけにFacebookなどでつながった方は多いです。ただし、勉強会で話した程度では、一緒に仕事をしたわけでないので、実際の仕事ぶりはわかりません。よって、仕事を融通しあう関係にはなりづらいと思います。ちなみに、私は勉強会をきっかけに仕事をもらったことはありません。
②プロジェクトメンバーと仲良くなる
やはり、苦労を分かち合った絆というのは強いものです。長く関係が続いていくのは、このケースが多いように思います。
お互いの実力をわかっているということも大きいです。したがって、仕事の紹介をしてもらう際にも、ミスマッチがほぼ起きないように思います。
③知人に紹介してもらう
前述した①や②のケースが前提となりますが、仲のいいエンジニアが、つながりをもっている会社やエンジニアを紹介してくれることがあります。
④会社に入る
コネを作る一番確実な方法は、一番は会社に入ることでしょう。同じ立場の多くのエンジニアと出会うことができます。
コネづくりの面で、おすすめは以下のような会社です。
ネームバリューがある
会社の看板というのは大事で、「〇〇で正社員としてエンジニアをやっています」などど話すと印象がいいように思います。なんだかんだで、人間は肩書で判断されますので、そこを強化できるというのは大きいです。
フリーランスとして仕事をしていくうえでも、「以前、〇〇にいたエンジニア」というのは、営業上でもメリットがあります。
社員の流動性が高い
社員の流動性が高いというのも大きなポイントです。やめた社員が別の会社へ転職し、そこから仕事がもらえるなんてこともあります。前職では独立する方も多かったので、私もフリーランスになってからは仕事を発注していただいたり彼らにかなりお世話になっています。
社内勉強会など社内の交流が盛ん
少人数でプロジェクトに派遣するなんて会社も多いです。そのような場合、会社に所属したものの社員は数人しか知らないなんて状態にも陥りかねません。せっかく会社に入ったのに、横のつながりを作れなくては意味がありません。
それを補完する意味で、「社内勉強会など社内の交流」があるかどうかが重要です。定期的に社内に集まればそこで社員同士のつながりができます。
以上、会社に入るメリットについて語りましたが、やはり重要なのは、人と人のつながりを維持しようとする意識です。
社会人同士の付き合いって切れやすいですからね。定期的に連絡を取り合うなど、こまめに関係を維持する努力が必要じゃないかと思います。
上記四つの選択肢をまとめると、やはり一番強力なコネを作る手段は、「会社に入る」ことです。
このブログのコンセプトとである「フリーランスITエンジニア」矛盾していますが・・・。
フリーランスとして、コネクションの構築に行き詰まりを感じている方は、いっそのこと脱フリーランスをして就職してみるというのも手かもしれません。
フリーランスエンジニアの仕事の探し方
前回に引き続き、フリーランスエンジニアがどう仕事を探せばよいのか、私の経験を踏まえて語ってみます。
フリーランスエンジニアの仕事の探し方をいえば、おおむね、以下の三つのうちどれかかとおもいます。
- クラウドソーシング
- エージェントを頼る
- コネを頼る
①クラウドソーシング
今流行(?)のクラウドソーシング。マッチングサイトとしては、ランサーズや、クラウドワークスが大手として有名です。
誰でも案件に応募できるし、自宅で作業はできるし、仕事内容も自由に選べるしとメリットも大きいです。
しかし、私はまったくこの手のものに手を付けたことがありません。応募したこともありません。
というか、案件の一覧を見た段階で完全にやる気をなくしました。
だって単価が安すぎるんですもの・・・。あと、意味不明な仕事内容がおおすぎです。
なんなんですかねこれ・・・。唖然として、この手法で稼ぐのは無理だとすぐに悟りました。
以下のブログでも詳しく語られてますが、やはりまともには稼げないようです。
②エージェントを頼る
なんとなくですが、現場のエンジニアを見てみると、これが一番オーソドックスな方法なのではないかと思います。
クラウドソーシングと同じくだれでも応募できますし、エージェントも稼がないといけないので、必死にマッチングしますし。
大手エージェントは持っている案件数も多いということもあり、とりあえずなんでもいいから仕事にありつきたいという方にとっては一番いい選択肢かもしれません。
ただやはり、マージン率が高いのと、そもそもの単価が安いですね。
エージェントはだれでも応募できるということもあり間口が広いですし、エージェントによってはフィルタリングが甘いため、客側もそれを認識しており、「エージェントが提案してきた人材=それほどスキルが高くない」と認識しているせいではないかと思います。まぁ憶測でものを言っても仕方ないですが、このあたりについてはもう少し詳しく語りたいところですね。
そのあたりを踏まえると、あまりお勧めではない方法です。ある意味、最終手段ですね。
ちなみに私はエージェントに仕事を見つけてもらったことはありませんw。
③コネを頼る
これが私の一番おすすめの手段です。
自分で直接、取引先を探したり、今までに構築したコネクションを利用して仕事を探す方法です。
私の場合、これまで一緒に仕事をした同僚のツテを頼るというのが多いです。
客側からするとエンジニアのスキルを把握できているので、ミスマッチが少ないですし、公募であればエンジニアのスキルを図るのに面接という手段をとるしかないですが、実際に一緒に仕事をしたエンジニアからリファレンスしてもらえるというのは、大きいメリットです。
エンジニア側からすると、エージェントを通していない分、高い単価で仕事を受けることができるというメリットが大きいですし、また、技術的に難易度が高いため、エージェントなどで広く募集していない案件にも入ることができます。
ただし、条件面の交渉については、自分が直接行うしかないですが、それが本来のあり方のようにも思います。
一方、コネ以外でも、SNSで自己アピールとか、別な方法もあるでしょうが、
それで食いついてくるのは、あまりろくな企業ではないと思います。
不毛なことはやめておいたほうがいいと思いますw
結論としては、やはり参入障壁が低い市場には旨みはないってことですね。手間はかかりますが、金額面をみるとコネが一番強いと思います。したがって、仮に売上1000万円を目標とするならば、コネが一番の近道でしょう。
余談ですが、クラウドソーシングにしてもフリーランスのエージェントにしてもそうですが、参入障壁を下げすぎて、いつかアタリショックのようなことになってしまうのでは、とも懸念しております。
フリーランスに対するよくある4の誤解
Infoqの翻訳記事が日々読みづらくなる今日この頃。ITエンジニアの皆さん、いかがおすごしでしょうか。
さて、今回はフリーランスエンジニアに対する以下の誤解について語っていきたいと思います。
①優秀じゃないとフリーランスでやっていけないという誤解
同じ現場にいるソフトハウスのエンジニアに「フリーランスでやってみませんか?」と誘うことがあるのですが、
よくある返答のパターンとして「でも、優秀じゃないとだめなんでしょ? 私はそんなに優秀じゃないから無理そうです」というのがあります。
なぜか、世間では「フリーランス=優秀」という風に思っている方が結構多くいます。やはり、特定の組織に所属しないアウトローな雰囲気がそう思わせるのでしょう。
このように、優秀じゃないとフリーランスとしてやっていけないという誤解が広まっているようですが、私は、むしろ「優秀じゃない人でも稼げるのがフリーランスのいいところ」だと思っています。その理由を述べます。
現場の評価が他の現場に持ち越されない
たとえば、ある現場で思いっきり低評価を付けられたとします。会社員の場合、その評価が社内で共有されてしまうので、会社にいづらくなったりとか、
プロジェクトの参画を他のメンバーに嫌がられたりとか、給料が上がらなくなったりとか、色々なペナルティを受けてしまいます。
しかし、フリーランスの場合、その評価が他の現場に持ち越されることがありません。だって、たいがいの場合、次に参画する案件では、プロジェクトメンバーは初対面ですし、また、ゼロベースで人間関係を構築していかなくてはならないものだからです。
つまり、現場でどんなことをやらかそうが、ヒット&アウェイができてしまうんです!
ある意味、職場でウンコを漏らしてもOK!
仕事の選択権を有効に活用できる
プログラミングは得意なんだけど、要件定義は苦手。そんな「走塁は得意だけど、バッティングは苦手」というエンジニアは結構多いと思います。
会社員の場合、仕事が選択できないので、要員の都合の関係で、苦手分野を無理やりやらされ、すごく憂鬱になった経験がある方は多いと思います。
フリーランスの場合には、仕事内容で案件を選択できるため、このような得意不得意のミスマッチというのが起きません。
自分の得意なことだけをやり続けることができます。
②仕事を探すのに苦労するという誤解
これも全くの誤解です。この業界は慢性的な人手不足であり、基本的に売り手市場です。
具体的にどう仕事を探していけばいいのか、その手段については、また別の機会に書くとしましょう。
③プログラミングの仕事ばかりという誤解
これも誤解ですね。たしかに、エージェントが募集している案件は実装工程がおおいですが。
(企業がエージェントを使うときって、頭数をそろえたいときが多いですからね・・・)
実際、要件定義や設計、また、講師などの案件も多くあります。コネクションさえあれば、幅広い範囲から自分がやりたい仕事を選ぶことができます。
④フリーランスはローンが組めないという誤解
組めます。自分も組めましたし、周りのフリーランスもローン組んでます。
ちなみに、一般的に過去3期分の確定申告書が必要といわれていますが、私は2期分で通りました。もちろん銀行でです。
ただし、資格や、これまで所属していた企業などについて調査が入りました。私の場合、高度情報処理資格試験にいくつか合格しているので、それもよかったのかもしれません(銀行の方にすごいですねといわれた)。資格も意外なところで役に立つようですね。
以上、雑多な内容ですが、フリーランスのよく誤解されていることについて、書いてみました。
フリーランスエンジニアのすすめ
みなさんはじめまして、フリーランスエンジニアの管理人です。
もともとSIerでエンジニアをしていた私が、フリーランスとして独立して丸4年立ち、
やっと(でもないかw)そこそこかせげるようになったところです。
私が、フリーランスとして独立してから、これまでどうやって仕事を見つけて、どうやって稼いできたのか、
大変おこがましいですが、他のフリーランスの方への見本になればと思いブログを書いてみようと思い立ちました。
簡単に自己紹介
年齢 34歳
家族構成 妻、娘
職歴 ユーザ系システム子会社->SIer->フリーランス
得意分野 Javaの業務システム
たぶん、どこにでもいるような30代半ばのエンジニアかと思います。
どこかの記事では、フリーランスエンジニアのボリュームゾーンは20代後半から30代前半みたいなことが書いてありましたが(本当か?)、まさにそのボリュームゾーンに位置している人間ですね。
あと、よくフリーランスの方のブログを拝見させていただくと、ネット系の方が多いような気がしますが、私は完全に業務システムの人間です。どちらかというと大規模な金融システムとかそっち系でやってきたので、同じような分野で仕事をしている方だといろいろとイメージしやすいかもしれません。
ところで、フリーランスの方のブログって大概がエージェントマンセー記事だったりしますが、あれってなんかステマとかそんなのなんですかね。
エージェントマンセーじゃないブログは、セミナーのステマ記事だったりするし、世の中どうなっちゃってるんですかねw
まぁ、よくわからないですけど、なんか色々とあれな感じがします。
ちなみに、私のエージェントに対する思いは一言でいうと「レバ〇〇〇死ね」ですね。このブログに関しては、ガチで行きたいと思うので、そのあたりについては全く遠慮せずに実態をそのまま書いていきたいと思います。
なお、私がこれから書いていこうとしているテーマは概ね以下のような感じです。
結局のところはお金の話になると思いますが、自分自身の経験や周りのフリーランスエンジニアの体験談も含め業界のあれやこれやを書いていければなと思います。